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『オタサーの姫殺人事件』1巻発売記念!!
緊急公開!! 「『オタサーの姫殺人事件』のリアル」ジャンヤー宇都

緊急公開!! 「『オタサーの姫殺人事件』のリアル」ジャンヤー宇都

『オタサーの姫殺人事件』のリアル  

ジャンヤー宇都


オタサーの姫殺人事件


悲しいほど現実味のある「オタク男」の身勝手


2015年に、「オタサーの姫」の実態を追った『オタサーの姫 オタク過密時代の植生学』を 刊行しました、ライターのジャンヤー宇都です。今回はご縁があって取材のお手伝いをさせていただきましたが、 タイトルを聞いただけで思わず笑ってしまいました。だって、『オタサーの姫殺人事件』。 思わずツッコミを入れたくなるようなタイトルですよね。「殺すんかい!」って。


オタサーの姫殺人事件
P.13より。大げさに褒めるのはサークルクラッシュのコツで、
「童貞は十中八九コレだけで〝落ちる〟」らしい
(元・サークルクラッシャー談)


当然ですがこの話はフィクションなので、現実に「オタサーの姫」と呼ばれている女性たちが、 みんな「姫城しいな」みたいなことをしているわけではありません。 でも、彼女と似たような行動を取る女子というのは実在します。性的なことを含めて。 それに対して、青鹿クンみたいな感じで「姫」にのめり込んじゃうオタク男はといえば、それこそ掃いて捨てるほどいます。 そのアンバランスさも「姫」が「姫」になる理由なのですが。かくいう私も、 しいなのような女の子に片思いをしていたことがあるのでよくわかります。 「サークルでの失恋」を経験したオタクならばこそ、「姫」の真実を聞かされているときの、 青鹿クンのいまにも吐き戻しそうな表情など、端々の描写に共感できてしまうというもの。


オタサーの姫殺人事件
P.92より。青鹿クンがよろめいて倒れるシーンは、
いかにも「オタクの失恋」といった趣きがあってリアル


サークルのオタクたちは、しいなが死んだわずか6日後には、 「姫」の恋愛、そして肉体関係を巡って言い合いを始めています。 挙句の果てに「クソビッチ」という罵倒語まで飛び出す始末。 彼らは「自分の物語」にこだわるあまり、しいなの死よりも、 しいながいつ誰と関係を持ったかのほうが大事になっちゃってるんですよね。 だから、愛情を独り占めしていたはずのしいなの命が、とっても軽く見えるんです。 ……その後に待ち構える、急転直下の展開に救われてはいますが。 これは妙に現実的で、なおかつ身につまされる話だと思います。 特に、「自分の物語」に酔ってしまいがちなオタク男子にとっては。


オタサーの姫殺人事件
P.118より。自分勝手な物語を仲間に押し付け合うサークル員たち


そもそも、誰とくっついてるのかわからない女子部員の存在って、サークルの男子からしたら、 それだけでちょっとしたサスペンスですよね。「〝姫〟が誰に殺されたのか」というのはもちろんのこと、 どうして「姫」は、サークル員たちと関係を持ちまくっていたのか……。謎は深まるばかりの第1巻です。

ジャンヤー宇都

◇profile◇
ジャンヤー宇都(うと)
平成時代の子ども文化全般を愛するフリーライター。著書に『多摩あるある』『オタサーの姫 ~オタク過密時代の植生学~』(TOブックス刊)
https://twitter.com/utojunya


オタサーの姫殺人事件

『オタサーの姫殺人事件』1巻
大好評発売中!!


灰色の人生。
大学内でオタクサークルに所属し日陰の日々を過ごしていた青鹿孝路。
だが彼らのサークルにある日”姫”がやって来た。
”姫”は可愛く、気さくで、皆の太陽だった!!
でも…そんな幸せな日々は長く続かなかった…
そして、全ては偽りだった。

姫は僕らの人生を照らす光…だった。
あの日までは。

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